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「3.11ガーデンチャリティ」活動のご報告

3.11 Garden Charity

3.11ガーデンチャリティ活動報告

 
3.11 Garden Charity
2021年3月11日

東日本大震災から10年

 2011年3月11日の東日本大震災勃発から10年がたちます。
 編集部では3月30日に「3.11ガーデンチャリティ」を設立し、全国のオープンガーデングループ約50団体に直接呼びかけて、支援金を募りました。設立者は内倉真裕美さん、辻本智子さん、そしてビズ編集長の八木波奈子。5月にはBISES誌上で全国の読者の皆様にもお知らせして、大々的なチャリティ活動へと広がりを見せ、支援金は3年で約1千万円になりました。その他、ガーデン資材の提供もたくさんありました。花緑に覆われた希望の大地を作ろうと、数多くのガーデンボランティアも集まってくれました。
 BISES誌面には「希望の種をまこう」の言葉のもと、被災地に津波で失われた樹木を贈り、原風景を取り戻そうと、チャリティの目的を掲げました。花の力、緑の力でできる復興支援。当時、私たちの活動は、被災直後の荒れ果てた土地で、ガーデンや広大なメドウを作って、花の命を大地に吹き込むことでした。しかし、どの支援地もいずれ、かさ上げされ、巨大なコンクリートの防潮堤が建設されることを理解しての活動でした。被災された方々からの希望は、「美しかった故郷の平和な花風景を記憶にとどめたい」との希望に応えたものでした。
 震災後10年のその日が近づくにつれ、日々テレビに映し出される石巻、陸前高田市の現在の映像には胸がつまります。広くむき出しの土地には、人の気配が少なく、”花緑に安らぐ原風景”とは程遠く…。再び、花や緑を育む人々の暮らしが戻る日が、遠からずやってくることを祈ります。

3.11 Garden Charity 「3.11ガーデンチャリティ」のポスター。
デザイン:長友啓典(K2) 写真:Andrew Lawson

3.11 Garden Charity 2011年5月頃の岩手県・陸前高田

3.11 Garden Charity 同じ場所。陸前高田2500坪が8か月で大メドウに変わる。
この地でオープンガーデンを続けていた吉田正子さん。
写真:植原直樹

3.11 Garden Charity ボランティア2000人の協力を得て、やすらぎの大地が出現。
メドウ制作&ボランティア指導:二宮孝嗣

3.11 Garden Charity BISES 2011年冬号(No.75)。表紙には“最新情報 ロンドン五輪の会場は花、花、花。
英国に広まる「花咲く野原」旋風”———の文字が見える。
編集部では被災地に大メドウを作ることを計画していたので、
事前に英国のメドウ情報を記事にした。

3.11 Garden Charity 英国には、メドウ研究歴10年のナイジェル・ダネット教授が存在することを伝えている。
写真:Jane Sebire

3.11 Garden Charity 2012年開催のロンドン五輪の選手村にもメドウ。
写真:Andrew Lawson

「震災と未来」展 ———東日本大震災10年———

2021年3月6日から3月28日まで
日本科学未来館<東京・お台場>

主催:NHK、日本科学未来館
お問い合わせ:03-5777-8600
https://www.nhk.or.jp/event/art2020/

3.11 Garden Charity 「震災と未来」展

3.11 Garden Charity 全国の建築学生がが協力して被災前の街を模型に。
この模型は、宮城県南三陸町・志津川の「記憶の街」。

3.11 Garden Charity 模型の説明パネル。

3.11 Garden Charity 避難所の様子が再現されて展示。

3.11 Garden Charity 支援コーナーには羽生結弦選手の「SEIMEI」「花は咲く」の衣装展示も。
NHKの復興支援ソング「花は咲く」を歌い継ぐビデオも流れている。

 
3.11 Garden Charity
2020年12月18日

日本のガーデニング史の1頁に
ガーデンチャリティを刻みました

3.11 Garden Charity 2017年のBISES休刊から、約4年をかけてまとめた1冊の本が完成しました。「BISES 共感のエナジー ガーデニング誌『ビズ』の記録」(著者・八木波奈子)です。この本の第5章に“東日本大震災と「3.11ガーデンチャリティ」——瓦礫の大地を花咲く野原に変える”として、全国のガーデナーの皆さんが、募金活動をどのように頑張ってくださったか、などを書きました。

 当時、チャリティで、皆さんからの投稿などを一手に引き受けていた係が、私・編集長の八木だったのです。皆さんの熱気を一身に受けていました。私の、ガーデニング誌25年のキャリアの中でも異色の体験でした。  ガーデンチャリティは、チャリティをさせていただいた私たちサイドもまた、被災地の皆さんが、私たちの申し出を受けてくださったことに深く感謝の念を抱くことになりました。編集者人生で得た、貴重な実感です。あれから9年を経た今、自分の手で、きちんと記録に留めることができました。当時を思い出して、ぜひ、この本をお読みいただきたいと思います。

●ご購読についての詳細は、同じホームページの「編集部ブログ」に載っていますので、ぜひご覧になってください。

3.11 Garden Charity

3.11 Garden Charity

 
3.11 Garden Charity
2019年5月9日

滝乃川学園のガーデンプロジェクトからの報告です!
「3.11ガーデンチャリティ」から、
今年も庭づくり活動への支援金30万円をお送りしました。

知的障害者施設・滝乃川学園ガーデン

この学園は、1891年に創立された日本最初の知的障害児者のための社会福祉施設です。敷地内には樹林やせせらぎはありましたが、2年前、初めてのガーデンプロジェクトをスタートさせました。庭では花も野菜も育って、ガーデン活動日には30人ほどのボランティアやスタッフが集まります。
今年も、「3.11ガーデンチャリティ」から2年続けて、支援金を送り応援。
2019年は花王の活動助成も受けることになり、学園では今期、庭の園路の整備を計画しています。滝乃川学園の庭は公開されており、質の高いコミュニティガーデンへと成長しています。

初夏になり、ガーデン活動の楽しい季節になりました。滝乃川学園ガーデンプロジェクトで頑張る木村智子さんから活動報告や抱負を聞きました。
「地域に開かれた知的障害者施設、滝乃川学園にコミュニティガーデンができて、その多面的な効果は計り知れないものがあります。近隣の住民の方や、施設の利用者さんとそのご家族、このガーデンづくりの話を聞いてやってきてくれる人たちにスタッフが加わって色々な作業をしています。庭作業をしているうちにみんなの距離が近くなってくるような気がしています。見学者も多くなり、”ここが噂の滝乃川ガーデンですね”と声がけされることもあります。最近では焚き火が人気で、収穫した野菜を使って庭で料理をして食べたりしました。」

学園では高齢者施設も併設されているので利用者さんたちの年齢層も幅広く、コミュニティガーデンのおおらかな包容力はみんなの気持ちに和みを生んでいるようです。この施設から、ガーデンの効用を多くの人に知ってもらえたらいいね、そして日本を変えていけたら素晴らしい、と大きな夢を膨らませています。
滝乃川学園はこれからの施設環境を変えていく頼もしいモデルになっていくように思えます。

 
3.11 Garden Charity
2019年2月18日

「暮らしの保健室」が全国に広がっています

すでに全国50カ所にも広がっている「暮らしの保健室」をご存知ですか? ここでは、暮らしや健康、医療、介護の相談を気軽にすることができます。各地域で、人々のコミュニケーションのハブ的な存在として力強い存在になりつつあります。私が訪れたのは昨年9月にオープンしたばかりの「暮らしの保健室あつぎ」で、室長は島﨑菜穂子さんです。新しいボランティア活動とも言える、このシステムを最初に考えた人は、訪問介護のスペシャリストで、マギーズ東京・共同代表の秋山正子さんです。島﨑さんも秋山さんに信頼された実力者。これからの日本に必要とされる互助の精神が保健室の運営を支えます。

若い建築家が設計。船に見立てたデザインです。 オリジナルTシャツ。
島﨑菜穂子さんは長年医療の分野で働き、英国留学も経て現在に。ここではガーデニング教室も開かれます。 お店の前のベンチで。私も和んでいます。
一階はジェラートの店に。収益はこの相談室の運営を支え、人々が集まるきっかけづくりにも。 材料が吟味され、とても美味しい。
ジェラートのお店の名前は「ジェラテリア Sea Grace」
二階のデッキ。船の舳先のよう。 向かいは緑。ゆくゆくはガーデンも近くに作りたい。
「暮らしの保健室あつぎ」連絡先
〒243-0811
神奈川県厚木市妻田東1-2-1
電話:046-409-9512
hokenshitsu@seagracedolphin.com

藝大の社会人講座<DOORプロジェクト>

このボードは今年の2月3日に完成披露されました。東京藝術大学履修証明プログラム・DOORプロジェクトの受講生が制作。「暮らしの保健室あつぎ」のサポーターたちを明快なカード形式にまとめたもので、アートと福祉をつなぐ新発想の講座から生まれました。この講座のディレクターは日比野克彦さん(東京藝術大学美術学部長)が務めます。
DOORとは、Diversity on the Arts Project のことです。

このボードは今年の2月3日に完成披露されました。東京藝術大学履修証明プログラム・DOORプロジェクトの受講生が制作。「暮らしの保健室あつぎ」のサポーターたちを明快なカード形式にまとめたもの。アートと福祉をつなぐ新発想の講座から生まれた。
3.11 Garden Charity

3.11ガーデンチャリティ活動報告

'3.11 Garden Charity Dear English Garden Lovers,
 
3.11 Garden Charity
2018年7月10日

花が咲き、イチゴも収穫出来ました!

平らな地面に絵を描くように区割りをして、野菜畑コーナーと草花を楕円形に植込んでいった滝乃川学園のガーデンが、今年二回目の花咲くシーズンを迎えました。 ボランティアの皆がゆるゆると楽しみながら作業に取り組んで、こんなにホッコリとする場所が出来たのです。まだまだ知られていない場所ですが、コミュニティガーデンとして近隣の皆さまには自由に訪れ、和んでいただけます。 東京都国立市にあります。最寄り駅はJR南武線の矢川です。

芝生を張り終わり、ガーデンの骨格がしっかり見えてきたので、仮植えしていた植物を本植します。ススキをお月見植物エリアへ動かしているところ。 子どもたちは初対面でもいつの間にか一緒に遊んでいます。遊びを見つけるのが本当に上手です。
ひと月そのままにしていた芝生は、たくさんの雑草が芽を出していました。 でもみんなでやれば怖くない!と、芝生の両端から「よういどん!」で草取りをします。 真ん中で出会ったら終わりです。これを「出会い系草取り」と呼んでいます。みんなでやると早い! 枯れたチューリップを引きぬく作業をしながら「これなあに?」とママに質問。 「来年の春、ここからまたチューリップが咲くよ〜」とか、そんな感じの話をしています。 子どもたちは作業を手伝いながら、遊びながら、自然のことを体で感じ取っていきます。
芝刈り機を使った芝刈りの仕方を造園屋さんから教えてもらいます。どんな作業にもみんな興味津々! イチゴは蜜源としてグラウンドカバー的に植えてあるのですが、今年はとてもたくさん実がなりました。 少し色がついているだけでもびっくりするほど甘くておいしかったです。利用者さんもお散歩をしながらつまんでくれたそうです。
昨年6月に倒木の危険があるということでイチョウの木をみんなで切りました。 その切株を椅子の形に仕立てて「王様の椅子」と呼んでいます。脇から出てきたひこばえがイチョウの生命力の強さを教えてくれます。 六条大麦のトンネル。みんなで収穫して麦茶を入れて飲む予定です。
植物を寄付してくださった「くにたち蜜源ガーデン」の、今は天国にいる地主さんが最期の日まで大切にされていた「アンジェラ」というバラです。新天地でも大切にされて、美しく咲いています。 アーボリスト(ロープを使って高木に登り剪定をする職人さん)のYさんが木の上からガーデンの様子を撮影してくれました。全体の様子がよくわかります。
全体の様子を見ながら、ヘッドガーデナーのアドバイスのもと、植物の植え替えをしていきます。 大きく育って隙間が無くなった部分から植物を掘り取って、新しくできたエリアへ移植しようとしているところ。 ガーデン内にある財産を活かしながら、全体の風景を少しずつ整えていきます。 カメラマンがつけたタイトルは「麦畑の案山子」。ボランティアで参加してくれている造園の若い職人さんだそうです。
5月のガーデン。移植して2年目になって、それぞれの植物の株が大きく育ち、美しく咲きました。蜜蜂たちが一生懸命蜜を集めている姿もあちこちで見られます。
滝乃川学園百二十年史

滝乃川学園は日本で初めて知的障害者の教育に取り組んだ歴史を持っています。 この学園には創設者石井亮一と、その妻筆子の記念館もあります。先日、ここを訪れ管長の米川覚さんにお目にかかりました。 そして上下巻合わせて1850ページにも及ぶ大著『滝乃川学園百二十年史 知的障害者教育・福祉の歩み』をまとめられたお話しをお聞きしました。 石井筆子さんは平塚雷鳥よりも十数年も早く女性の社会進出の大切さを説いた方であるとも御聞きしました。 この御本にはそうした記録も記されています。

3.11 Garden Charity
2018年5月14日

ついに芝生広場が出来た!

「滝乃川学園ガーデンプロジェクト」がまた前に大きく一歩を踏み出しました。 待望の芝生がボランティアメンバーと学園スタッフによってきれいに貼り終えたのです。礼拝堂前の変形の土地300㎡で、通路には防草シートが敷かれ、ガーデン計画は着実に進んでいます。活動が予定されていた4月15日は天気予報ではあいにくの暴風雨とのことだったので、13日を準備日とし、メインの作業は14日に繰り上げてほぼ完了まで行いました。参加した人たち皆の笑顔の感想は、「プロの指導を受けて、芝生貼りマスター出来てラッキー!」。翌15日は午後晴れたので、集まった皆で通路に防草シートを貼りあげました。実はこのガーデン、制作スタート時にバーク堆肥を2トン車6台分も入れたので、現在土はかなりいい感じになっています。トラック1台分が何と4,000円というお値段でした。

芝生の貼り方
4月13日準備日。明日の芝生貼りの段取りなどを決める。 このアスファルトの道は礼拝堂から正門へ続いています。
本番14日。道路際から貼り始めます。結構広い。 少しづつ隙間を空けて貼っていくのがコツです。
美しい礼拝堂のある風景は、緑の芝生でパーフェクトになるはず。 目土を ”み“に移しているところ。
貼り終えた芝生に目土を掛ける。この後、角材で土を芝生と芝生の間(目地)に押し込みます。  
防草シートを貼る
4月15日、リヤカーで運ばれてきた防草シート。 シートを貼る下地の地面はきれいにならします。石ころも除去。
U字型の大きなピンをグサッと差して、シートの両側を留めます。この日は立教大学の学生さんボランティアも参加してくれました。 作業終了。皆さん、ご苦労様でした!
ベリーの小径

滝乃川学園のガーデンには、楕円形の野菜畑と、それを取り囲むフラワーガーデン、そして、脇にベリーの小径がレイアウトされています。蜜源植物のべリーの花々が蝶やミツバチを誘います。

剪定した小枝を組んで、素朴なトレリスを作ります。支柱を伝って伸びてきたツルが横木を伝ってやがて実を付けます。 ガーデンデザインを特徴付けるベリーの小径。こまめに手入れをします。 伸びはじめたつるを誘引してやります。
美味しい実がもうすぐ赤く熟します。イチゴが元気よく育ちます。

よく見ると、青いイチゴがふくらみ始めています。(4月22日) 手作りネーム札にはラズベリーの名が。
小枝の支柱に巻き付いて愛らしい花を咲かせるエンドウ。(これは野菜畑の片隅です)
コラム・コツをプロに学ぶ
芝生を置く前に地面を再度ならします。 土地が変形なので、カーブの部分は芝をハサミでカットします。
貼り終えたら、目地部分に目土を入れ、しっかり押さえます。  
コラム・ビフォー&アフター
芝生広場の予定地300㎡です。(4月22日) 芝生を全面貼り終えて1週間が経ちました。(4月22日)
正門を入るとこの風景が見えます。カーブの手前部分には、これから花を植栽する予定。(4月22日) 芝生貼り完了の記念写真です。(4月14日)
コラム・ゆるゆる活動の休憩時間

滝乃川ガーデンプロジェクトの特徴は、名付けて「ゆるゆる活動」。時間のある人、気持ちが動いた人、参加目的も自由、皆で楽しくガーデニングが基本です。
だから、休憩時間のおやつも大切。持ち寄りがまた楽しい。外でモグモグしていると、いつの間にかコミュニケーションが良くなるのです。

4月15日ゆるゆる活動—防草シート貼り 4月15日ゆるゆる活動—防草シート貼り
4月14日ゆるゆる活動—芝張り活動 4月15日ゆるゆる活動—防草シート貼り終了記念写真
3.11 Garden Charity
2018年4月19日

ガーデンチャリティ活動報告

春を迎えた滝乃川学園、4月4日のガーデン風景を撮影してきました。可愛いたくさんのチューリップが最盛期を迎えていて思わず笑顔になりました。礼拝堂の入口にはぱっと明るい黄色のチューリップ、ガーデンにはピンク、パープル、それからホワイトと、種類も豊富です。その日のガーデンには誰もいらっしゃらなかったけれど、近隣に住む地域の皆さんに、“チューリップが咲いたよ!”とお知らせしたくなりました。このガーデンは、学園に入居されている人たちやスタッフの方々はもちろん、一般にも公開されているコミュニティガーデンなのです。敷地内には子どもの遊具もありますから、近所から遊びにきている親子連れもいます。

ガーデンの管理は滝乃川学園のスタッフの方々と、滝乃川学園ガーデンプロジェクトのボランティアメンバーによって行われています。春のチューリップも、昨年12月に皆で植えた球根が見事に開花しました。もうすぐ芝生貼り作業が予定されているので、多目的に使える緑の広場がお目見えします。着々と計画が実行されているので、ガーデンがチャーミングな姿を見せる日もそう遠くありません。

滝乃川学園ガーデンプロジェクトに参加した「3.11ガーデンチャリティ」のお役目の一つは、全国のガーデン愛好家の皆さまに、滝乃川学園のガーデンの持つ意味を知っていただくこと。花のある環境がどんなに人々に明るい日常をもたらすことが出来るかを実感を持ってご理解いただくことです。東京・国立市にあるこの学園には、大きく育った樹木もたくさんあり、小川も流れています。
  礼拝堂の入口前、黄色のチューリップ。「アイバルブ」と「岐阜種苗」から
寄付していただいた球根をみんなで植えました。
   ガーデンには春が到来。  ガーデンの構成は、中央に楕円形の野菜畑。それを取り囲むように草花の庭が展開します。
草花は多年草が中心なので、これから次々と色々な花が咲いてきます。
 ここが芝生広場の予定地です。およそ300㎡あります。  滝乃川学園には小川の流れる森もあります。シイタケのホダ木が整然と並んでいます。
 
3.11 Garden Charity
2018年3月14日

「滝乃川学園ガーデンプロジェクト」の一周年報告会

2018年「3.11ガーデンチャリティ」の支援先である、国立市谷保にある滝乃川学園ガーデンプロジェクトの一周年報告会を見学させていただきました。

滝乃川学園は、明治24年、石井亮一氏によって創立され、没後、亮一氏の奥様である筆子さんが第二代学園長を引き継がれた、日本最初の知的障害児のための教育、福祉施設です。

滝乃川学園ガーデンプロジェクトは、学園内に昨年立ち上がった地域交流型のコミュニティガーデン育成を目的にしています。

さて、今回は一周年という事もあり、筆子さんと亮一氏が作った滝乃川学園の歴史映画「筆子その愛」のDVDが上映されました。常盤貴子主演で市川笑也、加藤剛、ナレーションに市川悦子と早々たる役者さんが演じていることもあり、涙無くしては見れない感動映画に仕上がっていました。

1部で、滝乃川学園の事を知った上で、午後からの2部は活動報告と、今後の予定。それぞれに関わってきた参加者のコメントあり。ガーデンツアーあり。着実に始まっている学園&地域の方々のコミュニティガーデンを頼もしく感じてきました。

このようなコミュニティガーデンが全国に広がりを持てたらどんなに素敵なことでしょう。
滝乃川学園ガーデンプロジェクトを応援したいと強く感じて帰ってきました。

コーディネートしている木村さんはじめヘッドガーデナーや世話役のみなさまお疲れ様でした。
「3.11ガーデンチャリティ」2018年活動の支援先が決まりました!

 
3.11 Garden Charity
2018年2月22日

「3.11ガーデンチャリティ」2018年活動の支援先が決まりました!

2011年の東日本大震災支援を目的に設立された「3.11ガーデンチャリティ」の活動は、間もなく8年目に入ろうとしています。この間、オープンガーデン・グループをベースに多くの方々から、息の長いご支援を頂き、心から感謝申し上げます。昨年は、小学校や保育園への「子供たちの夢咲かせプロジェクト」をはじめ、老人ホームへの「球根で春を届けよう」の支援地から、次々と届けられた笑顔と花咲く風景、お便りをこのホームページ上で掲載しました。球根花が咲き、緑芽吹くシーンに、気持ちが和む思いをされた方も多いと思います。
「3.11ガーデンチャリティ」はこれから東北への支援に限らず、花や緑、ガーデンによる環境づくりを通じて、支援を必要とする人々(子供、高齢者、障害者など)や施設も対象にして、活動をしていきます。植物の生命力が多くの人たちの憩いと癒しとなることを信じて。
滝乃川学園ガーデンプロジェクトについて
2018年は、東京都国立市の「滝乃川学園ガーデンプロジェクト」を支援させていただくことになりました。
滝乃川学園(http://www.takinogawagakuen.jp/)では、2016年7月から施設の建替えに伴って生まれた500坪ほどの敷地の活用について、学園スタッフ、地域のNPO法人やボランティアなどと一緒に協議を重ねてきました。その結果、学園の利用者の方をはじめ、どんな人も憩うことができる場がとても大切で必要だということになり、滝乃川学園ガーデンを創ることになりました。このガーデンは、訪れる一人ひとりが同じ空間を共有して、それぞれの関わり方・楽しみ方をし、配慮しあいながら利用・交流できる場となることを目指しています。
ガーデンづくりは、2016年11月から熱意溢れるボランティアが集まって、話し合いと実践を繰り返しながら、少しずつ行ってきました。ようやく1年が経ち、滝乃川学園ガーデンは質の高いコミュニティガーデンへと成長しつつあります。ガーデンは公開されており、地域の人々の生活にも浸透しつつあります。
礼拝堂を背景に広がるガーデンには、季節を彩る宿根草や2016年12月に閉園となったくにたち蜜源ガーデンから寄付された蜜源植物が植えられ、今年の春には二度目の開花が見られる予定です。また4月には、庭の一角にボランティアの手で芝生を貼り、憩いや交流のためのスペースを整える計画です。(詳しくはhttp://garden-pt.blog.jp/をご覧ください。)
「3.11ガーデンチャリティ」が今後どんな形でご協力出来るのか、滝乃川学園と相談をしています。これからを楽しみに見守っていてください。
滝乃川学園の沿革
この学園は、1891年に創立された日本最初の知的障害児者のための社会福祉施設です。学園施設や併設されている地域福祉サービスを利用されている方は、幼児からご高齢者の方まで幅広い年齢層にわたり、日常生活への支援、様々な活動への支援等を、利用される方々のニーズに合わせ行っています。この活動は「創立当初からの精神=キリスト教(聖公会)の信仰」を根底としたもので、学園の創立者から変わることなく連綿と受け継がれてきている精神です。現在では、学園敷地内に障害児入所施設、障害者支援施設、地域支援部、認知症対応型高齢者グループホームを設置し、また、グループホーム部は、地域での生活の場である障害者グループホーム約20寮の運営主体として、地域生活の推進も行っています。
創立当初は現在の東京都北区滝野川にありましたが、1928年に現在の国立市谷保に移転しました。当時建設された学園の本館(石井亮一・筆子記念館)は2002年に国登録有形文化財指定、礼拝堂は2003年に国立市登録文化財指定を受けております。また礼拝堂には「天使のピアノ」とよばれている素晴らしいピアノがあります。創設者の妻、石井筆子愛用のこのピアノは、2003年に国立市登録文化財指定されました。また、かつて学園を訪問された皇后美智子様は、「天使のピアノ」で演奏をされています。(Wikipediaに詳しいヒストリーが記載されています)
 2016年7月の、現在はガーデンになっている敷地。
活用方法の協議から、ガーデンプロジェクトははじまったそうです。
 小さなことも学園とボランティアが協力し合って行ってきました。
これは大まかな計画を元に、みんなで大地に線を引いてガーデンプランを決めたときのもの。
礼拝堂を背景にガーデンを創りたいという意見を活かしてビスタを通しました。
 2017年5月ごろ。植物を植えて間もないころ。  2017年6月ごろのガーデンの様子。  礼拝堂で、今年初めてのミーティングをする、ボランティアの皆さん。今日のテーマは2月に行われる「滝乃川学園ガーデンプロジェクト1周年報告会」について。アイデアが次々に提案されて話し合いが進みます。  本館(創設者の石井亮一・筆子記念館)。昭和初期を代表する教育建造物です。  これが日本で販売された最古級のピアノ。1885年にデーリング商会が横浜で販売した「天使のピアノ」。  ピアノの正面、中央に赤ちゃんを抱く美しい天使の像が「天使のピアノ」のいわれです。  礼拝堂の前の木を切った事で、建物の全容が現れました。切り株は、椅子になっています。
 
3.11 Garden Charity
2018年2月20日

2017年収支報告


 
3.11 Garden Charity
2017年9月21日

<英国チャリティ・レポート>
「緑の処方箋」と成長するコミュニティガーデン

注目されるシドナムガーデンの堅実な成長
ロンドンのど真ん中、ビッグベンから10km程、ジョギングにもちょうど良い距離にあるシドナム駅。この地域には「シドナムガーデン—成長するコミュニティ—」の名の下に活動するガーデナーグループがいます。彼らは街の中の放ったらかしにされた空き地に手を入れて、地域住民から愛されるガーデンへと変身させています。2年前の2015年、宅地開発の標的にされつつあった市民農園を所有するデ・フレン通りの住民と契約して、農園を美しい緑地として保存し、チャリティ活動の場とすることに同意しました。この場所はデ・フレン通り・マーケット・ガーデンと名付けられ、リンゴや梨、野菜類を育てて出荷し、着実にチャリティ基金を増やし活動に弾みを付けています。
ガーデンセラピーで好まれる新語「緑の処方箋」
この街のクリニックに勤める医者のジムさんは、患者さんたちに「庭を作らないかい?」と誘います。これがなかなか効果があって、心身共に不具合を感じていた患者さんも喜んで参加するようになりました。ジムさんはシドナムガーデンでも、熱心に活動しています。近頃では、ジムさんと同じ考えを持つ医者が増え、庭作り、畑作りは「緑の処方箋」として、その受け入れ団体(シドナムガーデンなど)は、大病院から医療代を支払われるまでになったのです。外で作業して植物を育てるガーデニングや畑仕事が人の健康回復、健康維持に大変効果があると認められたということです。
街の皆が楽しむチャリティ・イベント
チャリティと言えば英国。その組織形態は実に多種多様です。目的も文化遺産保持、文化活動のサポート、弱者救済、生活向上などなど、社会のあちらこちらに、網の目のようにネットワークが張り巡らされています。記念のプレートには、謝辞と共にサポーターの名が記されていたりして、英国社会の一端を見る思いがします。

シドナムガーデンの夏のイベントは、8月19日(土)に、開園から2年目となるデ・フレン通り・マーケット・ガーデンで開催されました。地元の人たち皆が集まってのんびりする楽しい一日でした。参加者500人、チャリティ金額は51万円。入場料は大人600円、老人と子どもは450円。中ではピザやケーキの販売があったりして、それもチャリティになります。 誰も無理をしないで、子どもから若者、老人、みんながおしゃベリしたり、コンサートを聴いたり、思い思いに時間を過ごしてリラックスしています。
地域社会の要は庭作り
日本でも全国にオープンガーデン組織がたくさん生まれ、洗練されたチャリティも行われています。皆が自然とともにあること、植物を育てることの素晴らしさを実感し、成熟した団体に成長しています。次のステップは、このエネルギーが社会とつながって、地域の連携の要へと成長していくといいですね。
英国でのコミュニティガーデンは、国の医療システムともつながって社会的な意義を持って活動しています。今回の取材写真を眺めていて思うことは、小さなときから草地や花咲く庭を遊び場にしている子どもが何と多いことか。そして、飾らないガーデンイベントに世代を超えて皆が集まる国民性に眼を見開いたことでした。
 
3.11 Garden Charity
2017年6月2日

<子供たちの夢咲かせプロジェクト>
岩手県・大槌町
クロッカス1,000球が鹿のご馳走になった!

庭好きの人たちに人気の高いガーデン「ベルガーディア鯨山」は、東日本大震災後、庭主の佐々木格(いたる)さんが園内に「風の電話」を設置したことで、世界のメディアにも取り上げられ、さらに多くの人の知る庭となりました。震災で親しい人や肉親を失った人たちが、もう一度、その方々と話をするための電話ボックスです。その他、格さん、祐子さん夫妻は、園内に子どものための「森の図書館」を建てるなど、地域に根を下ろした活動をして、やがて庭は近隣の皆の大切な場所になっていきました。

昨年の11月、3.11ガーデンチャリティは「ベルガーディア鯨山」の「木っ木の森」に仮設の「鵜住居幼稚園」(うのすまいようちえん)の園児たちと、1,000球のクロッカスを植えました。皆で春の開花を楽しみにしていました。ところが、今春、黄色い可愛いクロッカスの花が咲き始めたと喜んだのもつかの間、鹿がやって来て、あっという間に、花も球根もきれいに全部食べられてしまいました。格さんも何時、どの瞬間に食べられたのか全く気付かなかったと、残念がります。というわけで、ここのクロッカスは子供たちが見に来る前にきれいに無くなってしまいました。

岩手県大槌町 ベルガーディア鯨山

 佐々木格さん、祐子さん夫妻
 白い電話ボックスが「風の電話」です。
 絵本から抜け出したような洋館が、格さん手作りの「森の図書館」です。
 鵜住居幼稚園の園児たちが
一生懸命クロッカスを植えました。
 皆それぞれに小さな軍手を持参して来てくれました。
 もう帰りの時間。今日のおやつは特製焼き芋でした。  クロッカスの球根が全部鹿のエサになりました。
 黄色いクロッカスが咲き始めました。  佐々木さん夫妻の家が見えます。
 少し前にこの辺りで捕獲された鹿の角を持つ格さん。  丸太で作った鹿のオブジェ、
これなら可愛げもあるけれど。
 
3.11 Garden Charity
2017年5月23日

岩手県陸前高田 五月晴れの松原苑より
チューリップロードと鯉のぼり

先日、二宮孝嗣さんからのレポートでお伝えした岩手県の陸前高田・松原苑から1枚の写真が届きました。入居者の方がチューリップロードを楽しんでくださっている様子を、追加写真で報告してくださったのです。
バックに見える松原苑には、たくさんの鯉のぼりが風に泳いでいます。車椅子の入居者の女性は、花の側で気持ち良さそうです。青空にチューリップが良く似合いますね。
松原苑では、次の季節の花計画が始まっているようです。

 

 
3.11 Garden Charity
2017年5月2日

2017年NEW 支援プロジェクト「子供たちの夢咲かせプロジェクト」

3.11ガーデンチャリティは今春、東北の子供たちに球根花がたくさん咲く風景を見せてあげようと、昨年秋にクロッカスやチューリップの球根をどっさり植込みました。各地から開花の嬉しいお便りが届いています。
岩手県では保育園や老人保健施設からの開花報告
幼児からお年寄りまで大喜び
花色があふれて元気になれます!

レポート:二宮孝嗣(ガーデンデザイナー)

昨年たくさんの球根を植え付けた岩手県から次々と嬉しい開花報告が入って来ました。球根花のパワーはすごいですね。

<笑顔がたくさんの花になる!>
最初のご報告は大槌町吉里吉里の「堤乳幼児保育園」からです。園長先生の芳賀カンナさんは、震災後、眼下に見える海辺が全く色彩を失っていたと話してくれました。2011年3月26日に保育園を再開するにあたって心に決めたことは「子供たちの笑顔でまたたくさんの花を咲かせよう」でした。芳賀園長の祖母の代から始めたこの保育園は、開園の時から0歳児保育の必要性を確信していました。現在、0歳から5歳までの幼児51人が在籍しています。花が満開の園庭で遊ぶ子供たちの様子が写真で充分伝わると思います。ここでは、みんな好きなように、好きなだけ花を切って遊んでいます。春の日差しの中でキラキラしています。

岩手県大槌町:堤乳幼児保育園

<美しかった松林はなくなったけれど>
ここは岩手県陸前高田市の高台にある介護老人保健施設・松原苑です。震災前には窓から陸前高田の誇る美しい松林が一望出来たところです。「岩手の人は花好きが多いです」、と入居されている女性が話しかけてくれました。スタッフの方々も「ここにも、あそこにもお花を植えたいですね〜」と3.11ガーデンチャリティに支援を積極アピール。球根プリジェクトは子どもが対象だったけれど、結果はご覧の通り、見事なチューリップロードが完成しました。元気に咲いたたくさんのチューリップの間から、遠く海岸が見えます。とりどりの花色の何てきれいなことでしょう。松原苑から届いた4月25日の日付の写真には、「2〜3日前から松原苑の庭には、頂いたチューリップが見頃を迎えております。入所者やリハビリ中の方々にとても喜んで頂いています。心から感謝申し上げます」とありました。ここにもたくさんの笑顔の花が咲いていますね。

岩手県陸前高田市:松原苑

宮城県の松島湾に浮かぶ野々島からの活動報告です
卒業式から入学式まで1カ月間
たくさんのクロッカスが咲きました!

レポート:内海友子(海と花の物語代表)

<クロッカスの灯りが通学路をてらす>

宮城県の松島湾の浦戸諸島には人の住んでいる島が4つあります。その一つの野々島に、小中学校合わせて生徒36人の「浦戸小中学校」があります。昨年の10月22日、「3.11ガーデンチャリティ」のご支援を受けて、1万球のクロッカスを植えることが出来ました。クロッカスは全部黄色。これは私たちからのリクエストで、元気が出るビタミンカラーに決めたのです。黄色の花ラインは校門前の道路からグラウンドを通り、学校の入口まで続いています。
クロッカスは中学校の卒業式、翌週の小学校の卒業式、離任式、そして1カ月後の入学式まで、なんと1カ月も咲き続けてくれたのです。明るいクロッカスの花はまるで希望の灯りが灯ったよう。皆さんに心から喜んでいただけました。今年はさらに嬉しいことに、生徒数が42人にふえました。

宮城県野々島:浦戸小中学校

2016年10月22日の植込みイベントは、参加者総勢110名。児童・生徒や保護者や先生方、「オープンガーデンみやぎ」の方々、浦戸諸島「海と花の物語」をはじめボランティアの方々。「3.11ガーデンチャリティ」からは内倉真裕美さんが参加してくれました。2016年は浦戸小中学校の創立70周年にあたり、スポーツドリンクで乾杯しました。

「海と花の物語」のブログもごらんください。
http://blog.goo.ne.jp/totokoza

 

3.11 ガーデンチャリティの活動ポスターがダウンロードできます。
(BISES No.86 P.143の記事より)





 
3.11 Garden Charity
2016年12月31日

2016年収支報告


 
3.11 Garden Charity
2015年12月31日

2015年収支報告


 
3.11 Garden Charity
2014年12月31日

2014年収支報告


 
3.11 Garden Charity
2014年11月25日

「3.11ガーデンチャリティ」にご支援くださる皆様へ

「3.11ガーデンチャリティ」にご支援くださる皆様へ

「3.11ガーデンチャリティ」の活動は、ガーデニング誌『BISES(ビズ)』の誌上でも毎号詳しくお伝えしています。


 
3.11 Garden Charity
2014年10月10日

「森の前カッティングガーデン・プロジェクト」
の皆さんから御礼のお便りをいただきました

先日、岩手県陸前高田・森の前の皆様から、喜びのお電話と以下のお手紙をいただきましたので、ご報告いたします。3.11ガーデンチャリティからは、岩手県陸前高田・森の前のガーデン・プロジェクトに参加なさった中心の方々にビズ掲載写真のプリントとアルバムをお贈りいたしました。

ガーデンチャリティーの御礼について

ガーデンチャリティーの御礼について


 
3.11 Garden Charity
〈3.11ガーデンチャリティ〉岩手県陸前高田・森の前2014年6月完成

「森の前カッティングガーデン・プロジェクト」
故郷に、そして心に花を

ガーデンデザイン&栽培指導 二宮孝嗣
コーディネーター 吉川三枝子

花摘みを楽しむガーデン

陸前高田・森の前地区に400坪の切り花用のガーデンが完成しました。2014年6月8日、その満開のガーデンで地元の人たちが集まって花摘みのイベントを行いました。参加者全員に信楽焼の花瓶をプレゼントして、皆さんの家に花を飾って楽しんでもらおうという企画なのです。「3.11ガーデンチャリティ」によるこの切り花計画、デザインを一任された二宮孝嗣さんは、“森の前地区に花咲く美しい風景を創り出す”という、壮大な構想をたてて着実に実行しました。日本では珍しい被災地支援アイデアになりましたが、費用は全国のオープンガーデングループを中心に贈られた支援金です。この地を故郷とする紺野勝代さんら7人を核に、たくさんのボランティアもがんばりました。カッティング・ガーデンの花は、イベント後、仮設住宅や介護施設にも配られました。
撮影/植原直樹
『BISES』No.92(秋号)
詳細は9月16日発売号の
『BISES』No.92(秋号)で掲載されています。
是非ご覧ください。

 
3.11 Garden Charity
2014年4月4日

宮城県「雄勝ローズ・ファクトリー・ガーデン」が
一般社団法人になりました!

うれしい報告が届きました。
「雄勝ローズ・ファクトリー・ガーデン」が一般社団法人になりました!
雄勝の徳水博志です。昨年は「3・11ガーデンチャリティー」のご支援と「ビズ誌」上に何回も取り上げていただいて、誠にありがとうございました。お陰様をもちまして、3月に一般社団法人(非営利型)に昇格しました。ビズ88号(2014年早春号)の記事掲載の効果が高かったようで、宮城県の震災復興起業支援助成金や民間助成金をたくさん得ることができました。3月にプレハブ教室を建て、本格的に事業化に取り組みます。88号でご紹介して下さった方向で事業化に入りました。「3.11ガーデンチャリティ」を通じ、ご支援くださった全国の皆様に心からの御礼を申し上げます。

徳水博志・利枝夫妻。「雄勝花物語」の名称で活動をしています。

 
3.11 Garden Charity
2013年12月31日

2013年収支報告

2013年も「3.11ガーデンチャリティ」へのご協力を誠にありがとうございました。
支援募集とプロジェクトの実施について当ホームページとBISES誌上にて毎号掲載いたしております。
本年も引き続き、支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

2013年2月25日「3.11ガーデンチャリティ」

八木波奈子/BISESビズ編集長
辻本智子/奇跡の星の植物館ディレクター
内倉真裕美/ブレインズ代表

 
3.11 Garden Charity
2013年12月27日

宮城県「雄勝ローズ・ファクトリー・ガーデン」完成!

2013年10月13日、秋晴れの空の下、雄勝のガーデン完成イベントが行われました。朝から夕方まで歌ありトークあり、参加人数は400人。まるでライブ会場のように元気な声があがった1日でした。約500坪のこの庭づくりには40を超える団体、企業が協力し、学生ボランティアも植栽や井戸掘りなどで幅広く活躍。ここの庭主でもある徳水博志・利枝夫妻は、今後「雄勝ローズ・ファクトリー・ガーデン」を活動拠点にして、周辺に果樹園やブドウ園をつくり、ゆくゆくはジャム工場やワイナリーなどの産業を興すことで、失われた町・雄勝の再興を目指すことになります。高い目標を掲げた徳水夫妻をこれからも応援していきましょう。(1月16日発売の「BISESビズ」早春号No.88の特集で掲載されています。)
午前中から始まったガーデン完成イベントは、夕方まで続きました。近隣の仮設住宅に住む人たちや、散り散りになった雄勝の住人も、笑顔になって参加してくれました。
右/写真中央の一角がガーデンですが、将来は周辺の地の活用も計画中です。
左/徳水博志・利枝夫妻は一般社団法人を立ち上げ、雄勝の町を再興するために、ハーブ園や果樹栽培農地として、周辺の土地を借用する計画案を持っています。ここからが本当のスタートです。
撮影/桜野良充

協力団体名リスト

<プロジェクト総合支援>
  • 3.11ガーデンチャリティ/BISES
<プロジェクトディレクター&デザイン、施工>
  • 鎌田秀夫(泉緑化、泉ボタニカルガーデン、グリーンスポット)
<支援金提供>
  • アメリ・ケアズ
  • コメリ緑育成財団(コメリ緑資金助成金)
  • 新教会ジェネラルチャーチ
  • 花とみどりの復興支援ネットワーク
  • (一般社団法人 日本公園緑地協会 財団法人 日本花普及センター
  •  公益財団法人 日本花の会)
<ガーデン資材、他、物品提供>
  • 青葉商工
  • 大塚刷毛製造
  • オープンガーデンみやぎ
  • 雄勝硯生産販売協同組合
  • カヤバ管財
  • KANAプロジェクト
  • キリストの幕屋
  • クレマコーポレーション
  • 渡辺園芸
  • コニファーロッジ
  • 桜並木ネットワーク
  • 浄土真宗大谷派
  • 仙塗機工
  • デビッド・オースチン・ロージズ日本支社
  • 上田福音自由協会/仙台福音自由協会
  • 富山大学
  • とんかつ和幸
  • 花とみどりの復興支援ネットワーク
  • 宮城ブルーベリー協会
  • 横浜市園芸協会花卉部会
  • 竜門園
  • 和信化学工業KK
<ボランティア>
  • おがつとつながる女性の会・ぶーふーうー
  • 雄勝真理公園仮設住宅自治会長・山下照夫と住民の皆様
  • 公益社団法人 スィートトリート
  • 石盤葺 国選定保存技術保持者・佐々木信平
  • 大学生ボランティア多数
  • 平塚緑化建設
  • ボックス工房コウゴ
  • みやぎ連携復興センター
  • みやぎ観光復興センター
<ガーデン施工支援>
  • NPO法人 INJM(It's not just mud)
  • 石巻を花と緑で元気にする実行委員会
  • おがつ復興応援隊
  • おがつ町づくり協会
  • だんだんカフェ
  • 千葉大学園芸学科
  • 花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会石巻チーム
  • NPO法人 オンザロード
  • 一般社団法人 PEACE BOAT/ピースボート

 
3.11 Garden Charity
2013年8月14日

3年目を迎えたガーデンチャリティ
全国の支援者の皆さん、心からありがとう!

3年前、「希望の種をまこう!」の呼びかけから始まった日本のガーデンチャリティは、オープンガーデンの庭主さんたちを中心に優しくて力強い活動へと広がりを見せています。今回、3度目となる支援金を送ってくださった方々の声をお届けします。
兵庫 三田グリーンネット 達家彰子さん
個人の小さな志が大きな活動につながる実感がうれしいですね。今年は、庭を訪れる皆さんが“3.11ガーデンチャリティ”のマークに馴染んでくださっている実感がありました。三田グリーンネットは、会の結成から14年になり、『三田グリーンネット チャリティオープンガーデン』を催行し、成功させることができました。ガーデンの広がりと共に自分たちの住む街がきれいになっていく。こうしてできた良い環境を子供たちに残せたらいいですね。
茨城 倉橋悟・洋子さん
たくさんの来訪者の皆さんに、心からのありがとうをお伝えしたいです。私のオープンガーデンは、午後2時から6時まで2週間行いました。カーナビでもたどり着けない分かりにくい我が庭を、たくさんの方が訪ずれ、その上、募金にもご協力くださって、うれしかったです。オープンガーデン準備は大通りから我が家までの道案内をする、何枚もの立て看板づくりから始まりました。ケーキの先生は200個もの焼き菓子を提供下さり、雑貨屋さんは手づくり布小物で、また、ガーデン小物づくりを手伝ってくれた友人もいました。
茨城 ガーデン ローンテラス 阿部ひろみさん
オープンガーデンを始めて16年になります。2011年からはビズを通してガーデンチャリティを知り、自分も庭から東北の被災地とつながれることに感謝しています。今年は2日間で161人の方が来訪されました。手づくりのケーキと紅茶のサービスは、友人たちが手伝ってくれて大助かり。お天気にも恵まれてお客様と共に楽しい時間を過ごしました。1年をかけて、バラの咲くほんの2週間を愛でる。その中でも、たった2日間のオープンガーデンです。支援金もたくさん集まり、皆さんにありがとう!です。
北海道 上野ファーム 上野砂由紀さん
昨年の支援活動結果にみなさん大共感でしたよ!
ビズに特集で報告された陸前高田の2500坪のメドウづくりと、石巻のガーデン再生プロジェクトはすごかったですね。私たちのお金があんなに素晴らしい結果につながるなんて想像をはるかに超えていました。3.11ガーデンチャリティはちゃんとやっている。今年の上野ファームは、とにかくこの事実を皆さんに知ってもらいたくて、ビズ編集部にお願いして、ポスターのデータを送ってもらいました。それを大きくプリントアウトして、ラミネート加工して募金箱の側に置きました。
かなりの人が読んで共感してくださって、募金率アップにつながっております! 
茨城 ローズガーデンつくば 藤澤順一さん
庭は1年中オープン、チャリティは自然体で続けています。うちのガーデンは、冬はクリスマスローズ、夏は2500株のバラが咲くので、一年中オープンしています。今年は東京のお茶の先生たちのグループがいらして庭で野点をやってくださいました。ジャズのフルバンドの演奏をやったり、モンゴルの胡弓で童謡を奏でてもらったりと、イベントもいろいろ。その時の参加費用が支援金になりました。ありがたいことに5月から7月にかけて15,000人ものお客様が来てくれました。
大分 ハーブガーデン黄花樹(ミモザ) 高橋貞子さん
別府市で400坪のハーブガーデンを開いています。夫と二人で荒れ地の開墾から始めて20年になりました。シンボルツリーのミモザは、良い香りを放つフサアカシアの大木です。今年のオープンガーデンは、ブログ仲間の他、『おおいたチェルシークラブ』、『BEPPUガーデニング倶楽部』のメンバーたちがぞくぞくとやってきてもりあげてくれました。ミモザの木の下に募金箱を置き、ビズの“陸前高田のメドウ”や“石巻のガーデン再生”の特集ページを開いて皆さんに見てもらったところ、“そんなにいいことに協力できるんだね”と言って募金してくれました。さらに説明を加えると、コインをお札に代えてくださる方も。4日間でいらした300人のお客さまと、みんなで東北に思いを馳せました。
福岡 真島康雄さん
チャリティはオープンガーデンの本来あるべき姿です。バラづくりという日々の趣味が人の役に立ててうれしいですね。今年のオープンガーデンではボクのつくった夢油肥が話題でした。100袋準備した夢油肥が飛ぶように売れて、あっという間に完売。一手間かける、ちょっと工夫する、これでチャリティはバッチリです。新刊『完全オーガニックバラ栽培』をたずさえて庭を見に来てくれる人も多かったです。庭では夢油肥の様々な実験もしているので、ドラマの“院長の病棟回診”のように皆さんに説明をして歩いたら、とっても興味をもってもらえました。とにかく、バラと暮らしていると若返ります。人生、折り返し点に立ったらガーデニングです。楽しい事がいっぱいあるってすばらしいことですよ。

 
3.11 Garden Charity
2013年6月30日

宮城県 仙台より
東北に届く神戸の歩み 天川佳美さんに聞く「復興の知恵」
<希望の芽2013 in 夢メッセより>

5月26日、仙台の夢メッセで行われたガーデン&エクステリアのイベントで、神戸から招かれた天川佳美さんが講演をしました。天川さんは阪神淡路大震災を経験し、その直後から「ガレキに花を咲かせましょう」というキャンペーンを張り、街のそこここに花を咲かせたお馴染みの人。今回の企画は阪神淡路の経験を東北復興に役立てようというもの。講演では神戸震災復興記念公園が出来るまでの具体的な市民協同の知恵などが示されました。その後のパネルディスカッションでは、世代を超えて市民の気持ちをまとめる方法や、公的資金の活用法、マスコミへのアピール方法など、天川さんの直伝、名言に会場は思わず引き込まれて拍手のわく場面もありました。
パネリストは吉川三枝子さん(希望の花いわて3.11プロジェクト代表)、瀬上京子さん(ミモザ・ガーデナーズクラブ代表)、内海友子さん(海と花の物語代表)、三品茂子さん(野々島ラベンダーjk&b代表)の面々。いずれも被災地で花によるチャリティ活動を展開するグループを率いています。こうしたネットワークづくりは、今後いっそう活発になることが期待されます。

阪神淡路大震災の経験を語る天川佳美さん(きんもくせい代表)。仙台での講演開催は、ビズでの連載「神戸震災復興記念公園ができるまで」がきっかけになりました。

右/パネリストの皆さん。左から吉川さん、瀬上さん、内海さん、三品さん。中/司会進行は新野知章さん(表現舎 プランニューエフ代表)。左/講演とパネルディスカッションを熱心に聞く会場の皆さん。

右/「3.11ガーデンテャリティ」もブースを出し、これまでの復興支援活動を報告。左が宮城県のガーデンテャリティを束ね、オープンガーデンみやぎの顧問を務める鎌田秀夫さん(泉緑化代表)。左/会場に華やぎを添えた鎌田秀夫さんと社員、松本明美さん作の「花馬車」。

 
3.11 Garden Charity
2013年6月26日

宮城県 石巻より 
「渡波ガーデン」のメドウ二世が咲きました!
瀬上正仁(整形外科医)

昨年、皆様のご支援で再生した石巻の「渡波(わたのは)ガーデン」は、全壊指定を受けた家屋や塩害で枯れた木々(白樺も全滅でした)の撤去作業で見るも無惨な姿となり、私ども夫婦は、大津波の被害に続いて2度目のショックに襲われました。せっかく近隣の被災地の人々を励ましてくれた植物たちがあまりに可哀想で、メドウガーデンの種を穫り、昨秋、妻の友人たちにも手伝ってもらってクリニックの前庭にまいたものが、今春、見事に花を咲かせてくれました。
そもその私のクリニックがある富谷町は仙台市北部に隣接する農村地帯でしたが、昨年のトヨタ自動車工場の企業誘致と、沿岸地域で被災した方たちの移住で新興住宅地の人口が急増して(日本一の人口増加率とのこと)再来年には市制に移行することが決まりました。皮肉なことにクリニックの診療は多忙を極めることになり、クリニックに富谷町の福祉施設(病気になった子供を一時的に預かる病児・病後児保育室)も併設されることになりました。
クリニック前の幹線道路を行き来する被災地の人々、被災地から訪れる患者さんや病気の子供達の心を「渡波ガーデン」の花たちがまた和ませてくれることを願って、このような形で庭の一部を再生させていただいた次第です。ちょうど、クリニックのHPがリニューアルされる時期にあたり、このささやかなメドウガーデンの由来と、被災者支援という3.11ガーデンチャリティ(BISES)の方針の延長であることを報告させていただくことにしました。どうぞご覧になってください。

病院前の幹線道路脇に色とりどりの花が咲くメドウ二世が出現。
コミュニティクリニック上桜木

 
3.11 Garden Charity
2013年6月25日

宮城県 石巻より
雄勝花物語 第2章 バラの庭づくり進行中
徳水博志

5月9日に山形第七中学校2年の生徒70名がバス2台に分乗して、ボランティアとして来てくれました。この日の作業はアプローチ作りとフェンスの外側に植栽をすること。鎌田秀夫さん(泉緑化代表)が現場の指導をしてくれました。花苗はナスタチウム、デルフィニウム、バーベナ、キリンソウ、ムラサキサルビアなど色彩豊かに揃えてあります。地元の職人さんが雄勝スレートで花壇の枠を作ってくれました。6月にはハウスの屋根を東京駅と同じようにスレートで葺いてくれました。

もうすぐ物置小屋とトイレが完成する予定です。

 
3.11 Garden Charity
2013年6月20日

岩手県 陸前高田より 
そこここでメドウ種まき中です!
吉川三枝子

昨年は岩手の被災地に素晴らしい花の景色をプレゼントしていただき、ありがとうございました。陸前高田の「奇跡の丘」で見せていただいた、種をまくだけで一面の花畑ができるというメドウづくりの手法は、今年陸前高田の他の浸水地域などでも取り組みの輪が広がりました。現在、住民の皆さんをバックアップしていただいているのが、(公益社団法人)日本家庭園芸普及協会です。「奇跡の丘」で使った植物を中心に“花いっぱいミックス”を作って寄付していただき、「奇跡の丘」で活躍した吉田正子さんの花壇を始めとして、森の前地区など数カ所にまきました。先日は3.11ガーデンチャリティから二宮孝嗣さん(前作のメドウを成功させたガーデンデザイナーで“隊長”の愛称がついた)を派遣していただき、夏ミックスの種まきをしました。東北の被災地はまだまだ厳しい状況が続き復旧にも時間がかかりますが、吉田正子さんは昨年1年をかけてオープンガーデンを復活させました。ぜひ現地でがんばる花仲間に会いにきてください。

陸前高田駅前の地にメドウの種をまく二宮さん。今年の春もガーデンボランティアの努力で花がいっぱい咲きました。

長野県飯田市からのジャーマンアイリスを植えたり、北陸学院大学や地元の人々が集まって。
種団子(たねだんご)を作って、メドウのミックス種を広めました。

メドウを作るには、まず花の種をブレンドしなければなりません。そこで生まれたのが、手軽に誰にでも小さなスペースにもメドウが作れるアイデア「種団子(たねだんご)」です。この中にはミックス種と土と肥料が混ざっているので、あとは地面をへこませて置くだけ。団子状(直径3センチ程)になっていればまいたばかりの種が風に飛ばされる心配もありません。日本家庭園芸普及協会では、イベントなどでグリーンアドバイザーの指導のもと、この種団子作りを教えています。

 
3.11 Garden Charity
2013年3月11日

<東北復興支援>3.11ガーデンチャリティ活動計画2013
雄勝花物語第2章
「ローズガーデン&ファクトリー・プロジェクト」

昨年は全国のガーデン愛好家の皆様のご支援を受け、宮城県・石巻と岩手県・陸前高田に花々が咲き乱れる美しい庭や広大なメドウを作り上げました。ガレキの地を一変させた花の力は素晴らしく、多くの人々に感動を届けることが出来ました。心より御礼申し上げます。
(その様子は、ホームページとビズ79,80号に特集で掲載していますのでご覧下さい。)
「3.11ガーデンチャリティ」2013年の支援企画がスタートしています。場所は宮城県北部の雄勝(おがつ)、ここは硯の石を産出することで知られた町ですが、津波で壊滅状態になりました。この地で生まれ育った徳水利枝さんは災害の犠牲になったお母様の家があった場所を拠点に「ふるさと再興」を目指して夫・博志さんと行動を起こしました。プロジェクト名は「雄勝花物語第2章 ローズガーデン&ファクトリー・プロジェクト」です。
バラと果樹をたくさん植えて、ゆくゆくは観光ガーデンとジャム工場を作るつもりです。そうしたら町の皆も戻ってきてくれるかもしれない。そのためには、お客さんが楽しんでくださるガーデンにしなければ…強い気持ちで頑張ろうと誓っています。
この計画にはオープンガーデンみやぎ顧問の鎌田秀夫さん(ガーデンデザイナーで施工のプロ)が全力でバックアップしています。友人の荒川陽子さん、山下恵美さんの他、バラに詳しい阿部えり子さん(オープンガーデンみやぎ)も協力を約束しています。現在、雄勝にはこのプロジェクトのシンボルとなる小さな家が建ち、木柵も出来ました。これから井戸を掘って水を確保する作業を始めます。
すべてが一からの出発です。
全国の皆様がこのプロジェクトに関心をもって、温かく見守ってくださることを心よりお願いいたします。今年のオープンガーデンにおいても、昨年と同様、支援金募集にご協力いただけますよう、重ねてお願い致します。
3.11ガーデンチャリティ
八木波奈子(ビズ編集長)
内倉真裕美(ブレインズ代表)
辻本智子(淡路夢舞台「奇跡の星の植物館」プロデューサー)


2012年1月24日から開催された「とうほく蘭展&ガーデニングフェスタ2013」にて展示された“雄勝の小さな家”、名付けて「マヨイガの家」。遠野物語に語り継がれる、無欲な人がここを訪れ、何も持ち帰らずに家を後にすると、やがて幸せがやってくるという昔話から名付けられました。上写真内、左から中心メンバーの阿部えり子、徳水利枝・博志、荒川陽子、山下恵美の皆さん。シンボルハウスは扉もおしゃれです。
「とうほく蘭展&ガーデニングフェスタ2013」にて展示された「マヨイガの家」を雄勝に移設しました。2013年3月10日現在の雄勝の様子です。

 
3.11 Garden Charity
2013年3月1日

たくさんの支援金に感謝!

北海道・ブレインズ&珈琲きゃろっと 内倉真裕美さん


メンバー400人という日本最大のオープンガーデングループ「ブレインズ」では、ガーデンチャリティ2年目となる昨年も支援金を募る積極的なアプローチを展開して、大きな結果を出しました。
「オープンガーデンズオブ北海道」の裏表紙にはチャリティマークを印刷し、オープンガーデンが社会貢献につながるチャリティ活動になると語り続けています。また、3.11ガーデンチャリティの設立メンバーである内倉さんは、支援結果が共感を呼んだとの手応えを得る一方、オープンガーデン期間中、家族で営む「珈琲きゃろっと」(恵庭市恵み野)に特別コーナーを設け、コーヒー袋や花苗、小物などをチャリティ販売しました。
北海道・上野ファーム 上野砂由紀さん


本誌連載が続く人気者の上野さん、3.11ガーデンチャリティへの協力ぶりも鮮やかなもの。 十勝から旭川を結ぶ北海道ガーデン街道でのチャリティ活動と重複して、自身の観光ガーデンでも頑張ってくれました。「誰もが目にする場所に支援の看板を立てました。でも、ビズで見た石巻や陸前高田の支援ぶりに感動して募金してくれた人がいっぱいいたのだと思いますよ」。うれしいコメントでした。それにしても北海道のガーデン界は強し!です。
宮城・オープンガーデンみやぎ 大場ゆきみさん
長いキャリアを持つオープンガーデン・グループで、3.11以後は積極的に被災地支援をしながら、支援金募金も多彩な活動の中で集めてくれました。石巻ガーデンの再生プロジェクトでは、多大なご協力をありがとう!
東京・NPO法人花と緑のまち三鷹創造協会 二見洋子さん

三鷹市を市民とともに緑あふれるまちにする目的で設立されたNPOです。三鷹市では、市民ボランティアの活動が盛んで、特に花壇ボランティア、緑のボランティアは、年間を通して様々な活動を行っています。今年は、井の頭公園で全国都市緑化フェアが開催され、市主催のガーデニングフェスタも行いました。その会場内でボランティアのみなさんの手作りによるラベンダークラフトなどを販売し、全額をガーデンチャリティに寄付してくれました。その他にも草花バザーや押し花体験など、いくつものイベントでみんなが力を合わせ昨年を上回る支援金をまとめてくれました。ありがとうございました。
英国 フィールド・オブ・ドリームス ブライアン・ヘリックスさん

英国の自邸に展開する広大なワイルドフラワー・メドウの脇に、約束通り、素敵なヒマワリ畑をつくりました。お客様たちに好きなだけ花を切っていただき、代金を日本への支援金として送ってくれました。

 
3.11 Garden Charity
2013年2月25日

2012年 収支報告

昨年も「3.11ガーデンチャリティ」へのご協力を誠にありがとうございました。
支援募集とプロジェクトの実施について当ホームページとBISES誌上にて毎号掲載いたしております。
本年も引き続き、支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
2013年2月25日「3.11ガーデンチャリティ」
八木波奈子/BISESビズ編集長
辻本智子/奇跡の星の植物館ディレクター
内倉真裕美/ブレインズ代表

 

2012年の活動報告
2011年の活動報告

 

ご報告