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2013年07月31日
山陽新聞に「畑のおうち」が紹介されました

リタイア後に「週末農業」を

1993年ご ろから国内で広がり始めた滞在型市民農園「クラインガルデン」。個別の宿泊施設が付いた貸農園で週末農業を楽しむ。最も早い時期に開設した長野県松本市の 「坊主山クラインガルデン」での日々を「畑のおうち」(芸文社)にまとめたフリーライターの岡崎英生さん(69)にその楽しさを聞いた。

都市農山漁村交流活性化機構の調査では、2010年7月現在、クラインガルデンは全国に約60ヵ所ある。坊主山クラインガルデンは53区画で、1区画に約100平方メートルの畑があり、60~70代後半の利用者が遠くは愛知県や京都市からも足を運ぶ。北アルプスが望める上、車で県内の温泉巡りもできる。
岡崎さんは冬場を除き、木曜に来て月曜に埼玉県の自宅に帰る。東京都内から車で3時間半だが、岡崎さんは「始めるなら定年退職後の方がいいでしょう」と話す。
一つは一定の「縛り」があるからだ。坊主山の場合、「1ヵ月に最低3泊か(日帰りで)6日来る」などのルールがあり、畑を放置していると注意喚起の電話がある。岡崎さんは「別送気分で来て人と交流せず、畑は雑草だらけでは意味がない」と指摘する。
もう一つは地域や利用者との交流があること。坊主山は地元農家が講師を務める有機農業講習会や夕涼み会を開催。有志の地域交流活動「坊主山小学校」もある。クラインガルデンに詳しい東洋大社会学部の青木辰司教授は「畑と宿泊施設の提供は必要条件。十分条件は地域のネットワークに入る楽しさや利用者同士の交流を運営者が提供できるか。そのマネジメントが重要」と指摘。「農があるライフスタイルを楽しむのがクラインガルデン。プロセスを学べば、農業や農作物に関する意識が変わる。農業の応援団をつくる社会的効果もある」と話す。
岡崎さんは「ナスやキュウリの種をまき、発芽すると、それはかわいらしいものです。野菜の苗という幼い命と向き合っている。花が咲いて実がなる喜びは替え難い。地面が乾いた後、雨が降るとありがたい。自然のありがたみを体感できます」という。
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