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BISESの世界をディープに楽しむ

英国ガーデン&アート巡りの旅(ライブ・レポート)

BISES・25年、私の部屋ビズ+ビズ合わせて146冊を編集してきた
編集長の英国愛がここにきて再燃。
「そうだ、今年の夏は英国旅行をしよう!」

これは私、八木の8日間ダイナミックツアーの報告です。目的地のセレクトは、
ロンドンですごく話題のもの、完璧にストレスフリーになれる場所、ガーデン&アートが融合する場所、気持ちが温もるガーデンと庭を愛する人たち、最大関心事のガーデンセラピーの現場、理想の公園、散歩が最高に心地よい道、などなど。膨大なリストを作って、いざ英国へ。旅のコーディネートを手伝ってくれたのは、長きに渡って英国の庭文化を日本に浸透させてくれた写真家、アンドリュー・ローソンさんです。


アンドリュー・ローソンさんと八木。コッツウォルズにあるご自宅の玄関前

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ビズの英国の旅日記

英国の旅 全16話

※各写真は、1クリックで写真が拡大し、キャプションが出ます。

第1話英国旅行から帰国して1週間

英国旅行から帰国して、あっという間に1週間がたちました。写真をダウンロードして全体を眺めてみると、まるで千夜一夜物語のように、お話がいっぱい。ビズ25年をやりきって、区切りの旅と位置付けて出かけたのですが、いやはや面白いのなんの。私って、歳取ることを忘れているわ。写真は、パディントン駅で、パディントンベアと、記念写真を撮る感動のシーンです。昨年のビズ・ガーデン大賞のマスコットキャラクターだったのです。お会いできて、嬉しい!

第2話ヨークシャーの「ザ・ヘップワース・ウェイクフィールド」に行って来ました

ロンドンから日帰りで、ヨークシャーの「ザ・ヘップワース・ウェイクフィールド」に行って来ました。ここは女性彫刻家バーバラ・ヘップワースの美術館で、昨年、世界で最も権威あるミュージアム賞、Art Fund_Museum of the Year 2017 を受賞し10万ポンドを得た話題のスポット。展示作品のパワーはもちろんですが、景観、建築、企画、そしてミュージアム・ショップにいたるまで、唸ってしまうカッコよさ。お客さんたちは老若男女、実にバランス良くとりどりで、地元の人々の生活に馴染んでいる感じ。抽象芸術がここでは全く特別感が無い‼︎ これって何なの一体⁉️ イギリスは侮れないぞ。

第3話ガーデン写真家アンドリュー・ローソンさんの
お家に行きました

ヒースロー空港から迎えの車で直行したのは、コッツウォルズの中心に住むガーデン写真家、アンドリュー・ローソンさんの家でした。夕暮れの、それはそれは穏やかな陽射しの庭に、奥さんのブライオニーと2人で私を迎えてくれました。涼しくて、明るくて、なんていい気持ち。ゆっくりとお茶を飲みながら、話は現実の話題へ。
「はなこ、どうしてビズをやめてしまったの?」
わっ、やっぱりきたー!避けては通れませんよね。…これには大人の事情がいっぱいあって、なんてムズカシスギ。
「でも、どうして君は歳をとらないのだい?」と言われても、アハハと笑うしかありません。実際、相当に吹っ切れているので、元気に話題をカレンダープロジェクトに切り替えました。「さっき見かけた赤いポストの家、もしかして2018コッツウォルズカレンダーの表紙のモデルですか?」
「ちょっと行って奥さんに紹介するよ。日本の有名編集者を」もうビックリです。まるで、印象派のモネのように、素晴らしい作品のモチーフが住まいの地域にあるなんて。数百枚から選ばれた一枚がご近所さんの庭先とは。力強いカレンダーの表紙をぜひご覧ください。
> BISESオリジナル2018カレンダー4タイプ

第4話ウィリアム・モリスのケルムスコット・マナーで
クロッケーをして遊びました

今回の旅は、英国人のジャミリアと一緒でした。日本の大学で教鞭をとる彼女は、ビズ編集部で、週一回、20年近く英語圏の情報検索をして、素晴らしい成果をあげてくれました。写真の場所は、有名なウィリアム・モリスのケルムスコット・マナー。入館時間まで、アンドリューと3人で、クロッケーをして遊びました。これは、ゲートボールの原型だそうです。

第5話英国の最新食卓事情をリサーチ

ここはかなり話題のWORTONオーガニック ベジタブル ガーデンです。畑には野菜に花、ニワトリもいて、素朴極まるお店には、ニコリともしない威厳のあるオーナーが手書きと暗算でレジをつとめていました。でも、可愛いバスケットが積んであって、お客さんは買いたいものをそれに入れてレジに行くのです。花も無造作に野菜と一緒に放り込んで。その無造作がオーガニック的️野菜のディスプレイにオーナーの愛とこだわりが感じられました。何故か開放感いっぱい、健やか!

第6話マチスの展覧会を見に行きました

ライフスタイル誌の編集者として長年街を見て来た私には、美術館でも公園でも河岸でも、あらゆる場所を我が家の延長のように生活感で満たしてしまう英国人にあっけにとられました。例えばここ、ロイヤルアカデミー・オブ・アーツの中庭。マチスの展覧会をやっていたので見に行きました。日本で言えば、東京国立博物館みたいなところで、みなリラックスして寝転がっています。威厳に満ちた建物にこの色彩。参りましたね。

第7話マギーズ・オックスフォードとウエストロンドンを
訪ねに行きました

今回の英国旅行の目的の一つが、マギーズ・オックスフォードとウエストロンドンを訪ねることでした。ガーデンセラピーをテーマにBISESで取材したのが、マギーズでした。ガン患者とその家族、友人たちが気軽に立ち寄れて、自分を取り戻せる場所というのが、この施設のコンセプトです。建物と庭が美しく調和した環境が、心の安らぎを生み出すとあります。私は、ビズの取材記事をまとめながら、ガーデンの持つ力を端的に語っているな、と感じました。

第8話マギーズ・ウエストロンドンへ行ってきました

英国の旅4日目にマギーズ・ウエストロンドンへ行ってきました。ビズ誌上でガーデンセラピーの連載特集を始めて間もない頃に、取材した場所。病院の敷地内に造られたがんになった人や家族が、気軽に訪れ心のケアを得る、新しい考えで運営されている所です。建物とガーデンのクオリティが訪れる人に安らぎを与えるというコンセプトです。ここのガーデンは、ビズにも度々ご登場の、ダン・ピアソンさんのデザイン。ロンドンの真ん中とは思えない、緑の見事な演出に、感動しました。

第9話ピンクフロイドの大展覧会に行ってきました

V&Aビクトリア&アルバート ミュージアムでピンクフロイドの大展覧会が開かれていることは、大きな話題でした。あのV&Aでロックかい!?
厳密な時間指定で入場すると、すぐにヘッドホンが渡される。終始、展示に合わせた曲が流れ、ライブ会場では映像と共に部屋いっぱいのピンクフロイドに浸る、という趣向。スゴイ企画をするものですね。強烈。

第10話ヨークシャー彫刻公園で散歩

YSP、ここはヨークシャー彫刻公園。大田園パノラマを背景に、野外彫刻が点在する広大な丘にあります。ヘンリー・ムーアのブロンズでは、世界でここが一番、数と大きさが記錄されているそうです。とにかく歩きます。彫刻の周りをカモの軍団がゾロゾロ。それを押しのけて作品の側へ。大地のパワーに負けないヘンリー・ムーアの存在感には、あらためて敬意を払いたくなりました。やっぱり、最高。疲れも吹き飛びましたよ。こういう刺激は生きる糧になります。

第11話パブリック フットパスを歩いてみました

英国の夏は爽やかに乾いていました。そんな日の朝、パブリック フットパスを歩いてみました。テムズ川沿いの草道や、チャルバリーから少し離れた教会に向かう野の道は、草の波が風の通り道を教えてくれます。先を行くアンドリューとジャミリアが広い風景の中で点のように見えます。後ろから、楽しげに犬と遊びながら散歩する人、通り過ぎる時笑顔で挨拶を交わします。空が青くて、すがすがしい。

第12話都会のシルエットを眺望できる名所

ロンドンの夕暮れ。土曜日です。ウォータールーの駅からテムズ川に向かいました。屋上ガーデンの名はクィーンエリザベス・メドウ、夕陽と観覧車とビッグベンが見えます。都会のシルエットを眺望できる名所です。ワイン片手に素敵な時間を過ごす人たち。このビルからは大人も子供も楽しめるモダンファウンテン、不思議な噴水が見えます。川辺に降りて少し歩くと、ナショナルシアターの野外ステージで、モダンダンサーたちの洒落たパフォーマンスが定刻に始まります。すごい人気で人だかり。美しくてたのしい。追加情報 近くにストリートフードの屋台広場があって、大鍋で作るインドカレーが美味しい!

第13話代表的フォーマルガーデン Buscot Park

ナショナルトラスト所有の代表的フォーマルガーデン、Buscot Park。ビズではこうした堂々たるガーデンはあまり特集しませんでしたが、訪れて体感したランドスケープデザインの強さは、素晴らしかった。写真は湖へと注ぐウォーターガーデン。揺るぎない完成度です。
広大な庭園見学の後に立ち寄ったカフェでとても珍しいスィーツのお土産を見つけました。1953年のエベレスト登頂に成功したイギリス探検隊が8850メートルの山頂で食べたミントケーキです。バスコット パークの思い出に買ってきました。どんな疲れも一口かじればシャキッ!?

第14話チャリティイベント

ガーデンセラピーのテーマで英国取材をしていた昨年、シドナムガーデンというガーデナーグループのチャリティ活動が着実に実績を積んでいると知りました。コミュニティに根を下ろし、街の緑地を、きちんと手入れしたガーデンに変えて、さまざまな心身の不調を持つ人をも受け入れ、ガーデニングで元気にしていくのです。写真は今年の夏訪れたチャリティイベントの様子です。リラックスして楽しめました。最近、「緑の処方箋」という言葉が注目されているそうです。詳しくは、ビズのホームページ、3.11ガーデンチャリティをご覧ください。英国チャリティレポートとしてまとめました。

第15話ガーデンセラピーの発信地 Thrive

ここがガーデンセラピーの発信地として、世界的にその実績を知られるThrive, ビズでもスライブとして詳しくご紹介した所です。テムズ川に面した広大なバタシーパークの一角にあり、まさにロンドンの中心部。ここでガーデナーとしての技術を身につけて実社会に復帰される人がたくさんいるのです。高度な手入れを求められるオールド イングリッシュガーデン、初心者がまず携わるハーブガーデンなど、庭のバラエティも豊かです。どの場所も、ロンドン市民の憩いの場所として解放されている特色ある公園。

第16話いよいよ最後の日になりました

英国8日間の旅は全てのスケジュールをこなして、羽田へのフライトを残すのみとなりました。ヒースロー空港でJameleaと、エキサイティングだった旅に乾杯です。「あ、そうだ。私たちフィッシュ&チップス食べてなかったね」というわけで、英国の締めにこのメニューを注文。今回の旅は"ガーデンを多面的に見て体感する"をテーマに、暮らし、街、公園、ランドスケープデザイン、アート、そしてガーデンセラピーまでカバーする、欲張りな計画を立てました。Jameleaのおかげで、ロンドンの人達の暮らしと緑についても、ディテールに及ぶ解説を聞くことができてとっても満足。靴底から伝わる気持ちよい大地の感触は、ストレスフリーの原点かもしれないと確信するに至りました。

執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。