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2010年04月22日
朝日新聞 編集者発 隔月刊・BISES「ガーデニング、三世代へ」

先日、オーストラリアからオープンガーデンの団体が来日した。そのときの昼食会で、オーストラリアではガーデニングを始めるのは40歳前後からだという話が出た。
現在の日本では「団塊ジュニア世代」がこの年齢層に近い。つまり、つい最近まで日本経済の担い手だった「団塊世代」の子どもたちだ。30代半ばから40代にかけての人たちが、今、彼らがガーデニングを始めているかといえば、最近はそうした傾向も見られはするが、まだ少数派。日本のガーデニングは今も、その親世代に支えられているのが実情だ。

とはいえ、子は親の背中を見て育つものだという。団塊世代の人たちは、考え方や感性がやはり、その前の世代とは少し違っていたのだろう。ガーデニングを始めるときに夫唱婦随で始めた人が意外に多かった。典型的だったのが、奥さんが草花を植え、旦那さんが大工仕事などを引き受けるというパターン。
庭でそうした作業に没頭し、嬉々としている両親を見て、子どもが影響を受けないわけがない。まだ少数派ではあるにしても、ガーデニングを始める団塊ジュニアが少しずつ増えているのは、ほかでもない、幸せそうな両親の背中を見て育ったからなのだ。

となると、楽しみなのはこれからだ。団塊ジュニアの次の世代は多分、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんやお母さんと一緒に土いじりをし、花や野菜を友だちにしながら育つことになる。いわば、ガーデニング三世代。
それぐらいの年月がたったときに、ガーデニングはようやく日本の文化として定着するのかもしれない。
(編集長・八木波奈子)
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