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2010年04月08日
朝日新聞 編集者発 隔月刊・BISES「個人の庭公開の楽しみ」

同じ地域に住む花の好きな人たちが集まってグループを作り、個人の庭を一定期間公開する。これをオープンガーデンという。いまでは日本全国にそのオープンガーデンのグループが60以上ある。

かつての園芸とガーデニングの違いは何かといえば、庭いじりが私生活の趣味の範囲を超えて社会性を持ったことだろう。同じ好み同じ志向をもった50人、100人が結束すれば、年齢もキャリアも異なる人同士の新たな交流が生まれる。そのネットワークを利用すれば、コンサート、講演会、海外の庭園巡りといった自主企画が実現可能なのはもちろん、街づくりにも参画できるくらいのパワーだって持つようになる。
英国にはその見事なお手本があり、ナショナル・ガーデンズ・スキーム(NGS)という組織が全英3700ヵ所のオープンガーデンを統括。チャリティー寄金を集めるための活動を展開している。「ビズ」がこの仕組みについて紹介したのは20年近く前のことだが、いまやオープンガーデンはわが国でも完全に日本流の発展をとげたようだ。

北海道、岩手、宮城、千葉、兵庫、岡山、宮崎。各地のオープンガーデンを訪れて気付くのは、庭主さんたちの表情が実に生き生きとしていること。きっと自分の創造力を存分に発揮できる舞台を得たことによるのだろう。
庭は大地に絵を描くように植物を組み合わせてつくり上げるもの。そしてそこでは風や香りも、小鳥や蝶も、すべてが大切な要素となる。いわばそれは、ささやかな、この地上の楽園。陽光あふれる季節。お近くのオープンガーデンをぜひ訪ねてみてほしい。
(編集長・八木波奈子)
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