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2001年09月16日
第12話 「皇后美智子さまがビズの大特集でご登場!!」

ビズ14号が発売されました。毎号自分なりに多領域にチャレンジしてきているつもりですが、今号は特に感慨深く、一頁ごとの記事作りに長い時間の積み重ねと伝承の意味を感じます。ビズ読者の皆様の平均年齢からは、皇后美智子さまのご成婚当時のことは、もはや日本史をひもとくようなお話かもしれません。私でさえ、御歌集『瀬音』刊行のきっかけとなった大東出版社社主、岩野喜久代さんの手紙に師・与謝野寛(鉄幹)・晶子夫妻の名を見つけた時は、驚きを禁じ得ませんでした。『皇后美智子さまと愛しの花々』は、いわば20代から90代までの今を生きる編集者たち、それぞれの美智子さまへの想いが編み込まれて出来あがった大特集です。1人でも多くの方々にお読みいただきたいと思っております。

<ビズ14号秋号「編集後記」より>
皇后美智子さまの特集を組むにあたっては、御歌集『瀬音』とIBBY(国際児童図書評議会)での基調講演『橋をかける』を主な資料としました。資料からは、美智子さまがこの数年ようやくご自分の人生の心模様を表現される心境に立たれたとの印象を受け、ビズ誌特集の機熟せりと判断いたしました。特集全ページに掲載した御歌は、和歌に馴染みのうすい人々の心にもきっと届くにちがいない味わいをもち、歌人として創作の時を楽しむ、美智子さまの日常が好ましく伝わってきます。

紀宮さまの近影に吉岡専造氏による吹上御苑の写真”観瀑亭の流れ”の桜を配したページには格別の思い入れがあります。ご成婚後の初訪米のおり、美智子さまを報じたアメリカの新聞に”朝まだきの桜の花びらのように美しい……”という一文があり、鮮烈な印象となって残っていました。愛娘・紀宮さまの姿に、御誕生時の歌を添え、桜とともに構成したのは、美智子さまへの編集部によるオマージュです。

今回の取材では多くの方々にお会いし、それぞれの方が胸に秘めてきた大切なお話をうかがいました。中でも、ジャーナリスト某氏の「美智子さまは深く花を愛していらっしゃる方」との言葉に、編集部は意を強めました。



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執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。