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2011年07月16日
BISES(ビズ)盛夏号No.73 発売です

安らかさと明るさに満ち、見ているだけで気持ちが楽になるようなBISESにしよう、盛夏号73号のコンセプト会議は編集者ひとりずつの気持ちが自然にひとつのまとまりを見せました。朝霧の中、小川のせせらぎに遊ぶスワンの親子。この名画のようなシーンに出会ったとき、今号のイメージはまさにこれだと思いました。英国の平坦な野を流れる小川は、護岸工事と無縁のナチュラルなカーブを描き、水面は手を伸ばせば届きそうなくらいに近い。巻頭特集は英国の田園をぐいと引き寄せたような1枚の写真からスタートしました。素朴な花々が咲く小径で縁取られた畑、木漏れ日がきれいな木陰の食卓。こうした写真による田園詩は上質のリラクゼーションをもたらしてくれます。生命力に溢れた夏草にいとおしさを感じます。

ビワの葉の薬効や芝・大門に伝わるショウガ祭りの伝統、ペットにとても重宝するミント・スプレーの話など、身近で素敵な植物便利帖。BISESがはじめてまとめた有用植物情報です。庭で育つ植物が日本人の生活の知恵で、こんなにも生かされていることに驚きと感動を禁じ得ません。ぜひ、ゆっくり読んで試してください。

日本で結婚し、ガーデナーとしても長い経験を積んできたニコラス・レナハンさんが“鎌倉の庭”でBISESデビューしています。植物の生育環境に充分な配慮をし、無理のない植栽をするベテランガーデナーの仕事ぶりは、のびやかで良質のガーデンを誕生させています。金魚の泳ぐ池、小さな噴水など、水の演出も楽しめます。この他、真夏のガーデニング講座では、手間のかからない元気な花として多品種展開されていて、びっくりするほど可愛いゼラニウム、ムーディー・カラーに魅せられる新種のカンナなど、暑さを忘れて庭に飛び出したくなる園芸ページもあります。そうそう、しっとりとしたシダの話題、苔玉づくりのハウツーもあって和の涼感もたっぷりです。1冊丸ごとのびのびとした、本に仕上がっています。



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執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。